上野恩賜公園不忍池からほど近く、台東区と文京区にまたがる広大な地に、国の重要文化財に指定されている「旧岩崎邸庭園」があります。広々とした庭園、洋館と和館と撞球場の3つの建物が佇み、外観の美しさだけでなく、贅沢に施された内装も見事で、とっても素敵でした。
見学時の注意点その1 エアコンがない
本来ならば、アクセス方法や館内の様子からお伝えする所なんですが、私はまず最初にこれを伝えたいです。
館内はエアコンがない
よく考えれば当然です。明治時代の建物ですから。
私が訪れたのは暑さが残る9月。気温は30℃を超え湿度がとても高い日でした。
窓や扉が解放されているため風通しは良いのですが、湿気からは逃げられませんでした。

所々に冷風機が置かれているのですが、見た目は・・・
過ごしやすい時期に行かれるとよろしいかと思います。
冷暖房設備がないことはHPにも記載されているのですが、トップページの下の方にあるお知らせの中の、【はじめにお読みください】の中に記載されています。
一応ピン留めはされてますけどね、夏くらいはトップページに大きく載せてファーストビューで見られるようにしてくれー、と思いました。
なので、私は何よりも先にこのことをお知らせしてから、他のことをお伝えしたいと思います。
見学時の注意点その2 撮影は平日のみ可能 人や物の撮影はできない
館内の撮影についてですが、土日祝日は撮影ができません。撮影ができるのは平日のみとなります。
その撮影も、見学の中で建物を撮ることに限られており、自撮りを含めて人や物を撮ることはできません。
つまり、皆で来たからピースサインで記念写真、カメラマン引き連れてSNS用の撮影、推しのぬいぐるみやアクスタを片手に撮影、これらは不可となります。
迎賓館赤坂離宮などもそうですが、重要文化財を傷つけたりしないように注意して見学してくださいね、ってことですね。
なお、庭園での人や物の撮影は可能とのことです。
その他にも注意事項があるので、行かれる際は【はじめにお読みください】を確認しておくと良いと思います。
旧岩崎邸庭園とは
- 三菱財閥三代目社長岩崎久彌氏の邸宅として1896年(明治29年)に建てられた。
- 現存する建物は、洋館・和館・撞球場の3棟。木造。
- 洋館を設計したのは、鹿鳴館などを手掛けたジョサイア・コンドル氏。
- 国の重要文化財に指定されている
簡単なポイントだけまとめました。
洋館は木造2階建てとのことで、木造でこんなに大きな家を作ることができるのかあと、ただただ感心しておりました。
壁に注目 金唐革紙の壁紙
洋館には、金唐革紙が使われているお部屋があります。
金唐革紙は「きんからかわし」または「きんからかわみ」と読むそうで、金唐紙(きんからみ)とも言われている高級壁紙。
革に金箔を貼り型で押して模様をけるヨーロッパの金唐革を、和紙で再現した日本バージョンが金唐革紙というらしい。
立体感がある模様です。とても高級感があります。

触ってみたい衝動を抑えながら見ていたら、触って体験できるところがありました。

金唐革紙を使った現存する建物はほとんどないということなので、これを見に行くだけでも一見の価値ありです。
彫刻が施された柱と天井
二階に上る階段の所にある柱。ツインズです。とても細かい彫刻が施されています。これって直接彫っているのかな?よく見ると貼ってあるような。どちらにしてもきれいな彫刻です。

支柱もこんな感じ。

天井もまた繊細なデザイン。

ジャコビアン様式というのが基になって建てられているそうですが、私にはどこがジャコビアンなのかよく分からず、ただただ彫刻がすごいと思い見ていました。
タイルが敷き詰められたテラスの床
1階のテラスの床には、びっしりとタイルが敷き詰められています。カラフルでとてもきれいです。イギリスのミントン社製のタイルとのこと。

2階のベランダの床は、普通の板でした。

外の庭園を眺められて、とても素敵な場所です。
和館のお茶席でカフェ気分
和館にはお茶席というのがあります。和風カフェといったところでしょうか。抹茶とお菓子をいただくことができます。

茶道では、抹茶より先にお菓子をいただくのが作法とのこと。まずお菓子を目で見て楽しみ、和菓子を食べ、その後に抹茶を飲むのだそうです。
せっかく由緒正しき場所でいただくので、作法に従っていただくことにしました。
抹茶はとても良いものを使ってるそうで、香りも良くておいしかったです。
食べ終わった後に、懐紙と黒文字ってどうするんだっけ?と調べてみたら、
- 懐紙を畳んで黒文字を挟み持ち帰る
- 懐紙できれいに黒文字を拭いて元の位置に置く
- 懐紙の汚れた部分を隠すように折りたたむ
といくつかの方法が出てきました。
持ち帰るがベストなのかな?と思ったのですが、場所にもよりそう。今回は一番下の折りたたむにしてきました。
何が正解なのかよく分かりませんが、私の中では、おいしくきれいにいただければ良いと結論付けました。
茶室にはショップもあり、お土産にできるお菓子なども売っています。。

御茶席は二人掛けのテーブルがいくつかある形です。席数は少ないです。私が行ったのは9月の平日、時間は9時台だったので、他に誰もいなくて貸切でした。平日の早い時間は空いているそうです。
庭園 庭園から見た洋館 撞球室(ビリヤード場)
庭園にはもみじがありました。秋の紅葉の時期には、また違った美しい景色が見れそうです。

洋館のテラス側です。

庭園は芝生がきれいに手入れされています。芝生の中には入れず通路が設けられていますが、大きめの砂利が敷かれているので、歩きやすい靴が良いと思います。
こちらはビリヤード場です。洋館から地下通路で繋がっているそうです。秘密の通路?

通常は中に入れず外からの見学です。私には高級なダイニングテーブルにしか見えません。

こちらの撞球室(ビリヤード場)と地下通路は通常中に入ることはできないのですが、毎月15日の10時と15時の2回ガイドツアーが行なわれており、各回10名の先着順で中に入ることができるそうです。人気のツアーだそうです。
旧岩崎邸庭園の場所とアクセス
旧岩崎邸庭園の最寄り駅は東京メトロの湯島駅ですが、上野からもアクセスできます。
私は京成上野駅から不忍池の蓮を眺めながら歩きました。10分くらいでした。

東京メトロ上野広小路駅、都営大江戸線上野御徒町駅、JR線御徒町駅と上野駅からも徒歩圏です。
まとめ
見学にかかった時間は、途中茶室での休憩(約20分)を含め1時間くらいでした。
洋館の外観が印象的ですが、内装がどれも凝っているので、洋館の中はゆっくりじっくり見てみたいところです。
バラ園があると勘違いされる方もいるそうですが、バラ園があるのはここではなく旧古河庭園です。
旧岩崎邸庭園には薔薇はないですが、秋にはもみじがきれいに色付くそう。西洋の建物ともみじのコラボレーション、素敵ですね。
館内にエアコンはないため暑い時期の見学はたいへんです。
すぐ隣に国立近現代建築資料館があり、そこはエアコンが効いていて椅子も設置されています。国内の様々な建築物が紹介されているので、休憩兼ねて見学に行ってみましょう。
また、近くには湯島天満宮(湯島天神)や上野恩賜公園があるので、周辺施設も合わせて観光してみてはいかがでしょうか。


