東京の四ツ谷駅から徒歩で数分の所に、世界各国の要人をお迎えする迎賓施設、迎賓館赤坂離宮があります。接遇などがある日を除き、通年で一般公開されています。先日和風別館の予約が取れたので行ってまいりました。本館、和風別館、庭園の参観記録です。かなり長い記事となりますが、どんなところかご興味がございましたらお付き合いくださいませ。
迎賓館赤坂離宮までのアクセス
迎賓館赤坂離宮の最寄り駅は、JR線、東京メトロ丸の内線・南北線の四ツ谷駅です。JR線は赤坂口、丸の内線は1番出口、南北線は2番出口となります。
どの路線で来てもここに出てくると思います。右方向ににアトレが見えます。迎賓館はアトレとは逆の左です。階段が数段あるのでそこを降り、歩道を左に進みます。

並木道をまっすぐ進みます。

少し歩くともう迎賓館の正門が見えてきます。

駅から徒歩7分とありますが、正門まではすぐです。駅を降りて向かう方向さえ間違えなければ迷うことはないでしょう。参観入り口は正門を右に進んだ西門になるので、そこまで7分といった感じです。
セキュリティチェックあり 注意事項は事前に確認を
入り口ではまず予約の有無を確認します。予約ありの列に行き、時間が描かれたカード入りストラップを受け取り、説明と注意事項を聞きます。

次にセキュリティチェックです。この日はすぐでしたが、混雑時は待ち時間がありそうです。Qラインができています。手作業での荷物検査と、飲み物があればその場でひと口飲みます。金属探知機を通って検査終了です。ここまで終わってやっと参観券の購入です。自販機での購入となります。参観料免除の方はすぐそばの有人窓口へ。

参観にあたり注意事項がたくさんあります。別館の予約メールにも注意事項と禁止事項がずら~っと書かれていました。大きな荷物はもちろん、館内では傘の持ち込みも禁止です。折り畳み傘もバッグから柄がはみ出てはいけません。スマートフォンを出した状態での館内参観もできないので、ポケットなしでスマホは首から掛ける、はアウトとなります。携行できない荷物を持ってきてしまったら、ロッカーを利用しましょう。ロッカーは入ってすぐの休憩所にあり無料です。

ネオ・バロック様式の建物と前庭
最初に前庭から参観しました。そこに広がるのはネオ・バロック様式で建てられた宮殿。どこでもドアでいきなりヨーロッパに来たかと思いました。

正面からだと入りきらないのでかなり下がって撮ったんですが、それでも私のレンズでは入りきりませんでした。

上にあるのは兜ですね。西洋建築の中にも日本的要素がしっかり組み込まれています。

たいへん美しい前庭ですが、地面はなかなかにゴツイ石畳となっております。おしゃれな靴ではなく、歩きやすく、なんなら壊れても良いくらいの靴で良いかと思います。
創建当時からある国宝の噴水と主庭
本館を挟んで前庭の反対側に主庭があります。主庭には国宝である噴水があります。
主庭から見た本館。天気も良くて映えまくりです。


上半身が鷲で下半身がライオンのギリシャ神話に出てくるグリフォンと、亀です。この辺もきっちり見ておきたいところです。

ネオ・バロック様式の建物といったらパリのオペラ座。もうここでマスカレード歌って踊りましょうか。あ、階段部分には入れません。

前庭、主庭とも撮影は可能です。ただし三脚や自撮り棒の使用はできません。ここでは日傘を差しても大丈夫です。天気が良い日は日差しも強いので、帽子や日傘があると良いと思います。椅子やテントもあります。屋外であれば水分補給は可能ですが、おにぎりやらサンドイッチやらを食べるのは固く禁じられております。
前庭と主庭は行き来が可能です。庭園を見るには、庭園のみ、本館+庭園、本館+和風別館+庭園のいずれかの参観料が必要です。
本館を参観 隅々までじっくり見よう
いよいよ本館の見学です。本館に入るには、本館+庭園または本館+和風別館+庭園の参観料が必要です。
本館内は撮影はおろか、撮影機器を外に出して歩くこともできません。スマートフォンもバッグやポケットにきっちりしまいます。館内にはお手洗いはありません。水分補給もできません。1時間~1時間半はかかるので、事前に済ませておきましょう。
ほぼ全てのものに触れることはできず、本当に見るだけです。触れて良いのは階段の手すりくらいでしょうか。
通常参観と特別参観では若干の違いはありますが、「朝日の間」「彩鸞の間」「花鳥の間」「羽衣の間」の4つの部屋を見ることができます。どの部屋も天井画が素晴らしいです。シャンデリアもすごいです。それぞれ部屋の雰囲気はは違うのですが、細かい部分にまでこだわった芸術が詰まっていて、もうなんというか、隙のない芸術空間という感じです。鏡があるのでぜひ覗いてみてください。また違った空間に見えます。
羽衣の間にはエラールピアノが置いてありました。エラールピアノ演奏会、何度も申し込んでいますが、まいてもまいても種は生えぬ…。私にとっては幻となっているエラールピアノを間近で見ることができてすごく嬉しかったです。まかぬ種は生えぬ、なのでこれからも応募し続けます。
部屋を移動する時に通る廊下やホールもきれいで素敵です。ゆっくり立ち止まりながら見ても良いので、前に進むだけでなく、たまに立ち止まって振り返って見てほしいです。見える景色がまた違います。見上げたり見下ろしたり振り返ったり、いろんな角度で見ていると、お気に入りの場所が見つかって、そこに見える景色はとっておきの絵になっているはずです。
所要時間の目安は1時間から1時間半とのこと。実際見てみましたが、まあそんなところでしょうか。一度出てしまうと再入館はできませんが、出る前にもう一周することは可能です。もし見落としてしまったりもう一度見たい場所があったら、係の方にもう一周すると伝えると良いでしょう。
歩くところはロープが張られていたりシートが敷いてあったりして、あらゆるものに触ってはいけないマークが付いています。ですが、手を伸ばせばどれも届いてしまう距離。撮影禁止、ながらスマホ禁止というのは、館内を傷つけたりしないように、ちゃんと前見て歩きなさいよ、ということなんですね。
前庭のガーデンカフェでティータイム
和風別館の予約時間までにカフェでランチをする予定でいたのですが、カフェが敷地外であることを知りませんでした。再入場も不可なのでカフェに行くことができず。急遽前庭でティータイムとなりました。
前庭にキッチンカーが来ています。この日はこの1台だけでした。

ホットドックなどはなくドリンクとスイーツのみ。そのスイーツも2つが売り切れ。腹ペコには厳しい。

スコーンのセットをいただきました。腹ペコには少ない量ですが、迎賓館の前でいただけるのですから、文句なしです。思いがけず体験できたガーデンカフェです。

前庭のガーデンカフェでは、2名から利用できるアフタヌーンティーセットもあります。こちらは事前予約が必要です。
日本らしさを伝える和風別館
外国から来たお客様に日本らしさも味わってほしいとのことから建てられた和風別館「游心亭」。ガイドさんの案内のもと20名が一つのグループになり、約1時間のツアー形式での参観です。参観には事前予約と、和風別館+庭園または本館+和風別館+庭園の参観料が必要です。
集合場所は券売所のすぐ近くの建物内でした。暑い日でしたがエアコンが効いている部屋で待つことができて良かったです。入場券の確認をしてから皆で和風別館に向かいます。
和風別館の入り口です。ここは撮影可能でした。館内の禁止事項は本館と同じです。

庭園も撮影可能でした。
この池には、現在の上皇陛下のご提言によって品種改良され生まれたヒレナガニシキゴイが、20匹ほどいるそうです。
外国からお客様がいらした時は、餌付けの時に鯉たちがちゃんと集まってくるように数日前から断食をするとのこと。他にも、へえーだったりひょえ~だったり、いろいろなエピソードを聞くことができました。

木々に囲まれていて外の現実的なものは見えないようになっていたのですが、過去の台風で木が倒れてしまった箇所があり、そこだけ現実的なものが見えてしまっています。新たに木が植えられ、現在生育中とのことです。

自分が日本人で見慣れてしまっているからか、和風別館の外観や内装は、本館と比べると少し物足りなさは感じます。ただ、素材一つ一つが日本各地から選りすぐられたもので、日本の良いものが集められているというすごさはあります。ガイドさんの説明が丁寧で分かりやすく、時折サラッと笑いを組み込みながら話すのでとても楽しかったです。ここで聞かなければ知らないままだったであろうことも多く、勉強になりました。私も含め1人で参加している方たくさんいました。
資料展示室で迎賓館の歴史を知ろう
入り口から本館までの間にある事務棟という建物の中に、資料展示室があります。建物の中の一室に模型や年表が展示されています。とても小さな博物館という感じです。

本館でシートの下に隠れていた床材の他に、賓客のアメニティなども展示されています。

この建物にはお手洗いと自動販売機があります。座る場所も少しあるので、休憩ついでに寄ってみてはいかがでしょうか。
食事もできるカフェがある迎賓館赤坂離宮前休憩所
迎賓館の正門に向かって右側に、迎賓館赤坂離宮前休憩所があります。とてもきれいな施設で、ランチメニューのあるカフェも入っています。ガラス張りの建物です。

行きにここの前を通っているはずなんですが、目の前に見えてきた迎賓館に向かってまっしぐらで、全く気づきませんでした。なのでずっと敷地内に休憩所とカフェがあると思い込んでいました。ホームページ見るとですね、迎賓館の施設の一部のように載っているんですよ。でも、迎賓館赤坂離宮前休憩所って、ちゃんと前ってなってるんで、まあ、間違ってないです。そのまんまです。

カウンター席多くて、1人でも気軽に利用できそうなカフェです。メニューもおいしそうでした。

迎賓館赤坂離宮は再入場ができません。ですので、参観の合間などにここに来ることはできません。このカフェを利用できるのは、参観前か参観後のどちらかとなります。くれぐれもお間違えの無いように。
私はここに来れなかったことで、予定外のガーデンカフェを楽しめたので、結果オーライです。
まとめ
予約が必要だったり、参観するものによって料金が異なったり、通常だの特別だのプレミアムだのと、さあ行こう!って思ってホームページを見ても、最初はなんだかちんぷんかんぷんでした。同じように感じる方も多いのではないでしょうか。少し整理してみたいと思います。
まず参観料ですが、無料で見られるものはないです(正門の外から覗くのは別)。最低でも庭園のみの参観料が必要です。遊園地に例えると入園料ですかね。そこに本館や和風別館がプラスになっていて、これが乗り物券付きといったところでしょうか。プレミアム参観はオプションみたいな感じです。ちなみにフリーパス的なものはありません。
次に予約ですが、ここでは個人利用のみのお話をします。庭園、本館、本館のプレミアム参観は予約が不要です。和風別館は予約が必要です。特別企画には予約が必要なものとそうでないものがあります。抽選のものもあります。その都度ホームページで確認してください。
大前提として、必ず公開日程を確認です。毎週水曜日以外にも公開しない日があります。
たいへん美しい宮殿ですが、参観にあたりドレスコードはありません。禁止事項にある服装でなければ何でもよく、デニムにスニーカーでもOKです。庭園は石畳と砂利なので、靴は見た目より歩きやすさ重視で良いと思います。
館内参観中のお手洗いの利用はできないので、それ以外の時に済ますことになるのですが、敷地内はお手洗いの数が少ないです。駅のような大行列にはなっていませんでしたが、団体様とは同じタイミングにならないようにお気を付けを。迎賓館前休憩所のお手洗いを利用してから受付するのが良いと思います。
参観する人数より監視するスタッフさんの方が多いのではないかというくらいですが、皆さま親切で、窮屈な感じはなくゆっくり参観できました。注意事項や禁止事項が多いですが、ダメと言われることはせず、普通にお行儀良くしていれば大丈夫です。堅苦しいことはありません。
雨天によって見られないものはないとのことですが、晴れている日が良いと思います。屋内休憩所のスペースが広くないことと、何より青空を背景に見る建物がとても美しいです。
夜のライトアップやエラールピアノ演奏会などの特別企画もあるので、究極の美しさと非日常を味わいに、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。


